「盛岡には、冬を待つ楽しみがある。」

「盛岡には、冬を待つ楽しみがある」

この言葉は、岩手県在住の作家・高橋克彦さんより過去のみちのくあかね会リーフレットのためにいただいたものです。現在【Creema SPRINGS】にて予約受付中のマフラーのためにあるような素敵な文章です。ぜひご一読いただき、そして『色の宝石!盛岡のオールハンドメイド~』から始まるプロジェクトの応援よろしくお願いします!

品物がすべてを語る。-作家 高橋克彦さんー

ぼくの記憶の中に、おやじがホームスパンのジャケットを25年も着ていたということがある。今、ぼくが改めてホームスパンを身に付けてみると体でその良さを実感するね。

羊毛の一本一本が空気という糸と一緒に織り込まれていて、薄くて軽いのに体中の熱というものを封じ込めてくれる。

盛岡を愛する心は、きっとぼくは誰にも負けないと思うけれど、地元発信といっても、まだまだ口先だけのものもある。しかし、ここあかね会の女性達が実際に毛を紡ぎ、機織り、ホームスパンに真剣に向き合って来た長い時間を思うと、この灯は消してはならないと思うよ。そして品物がすべてを語る。

良い物は良い、それだけだ。

盛岡には、冬を待つ楽しみがある。